運動量と体力
日本語で活動量と言えば、まず歩数計や運動の記録、健康診断の問診票が浮かびます。この尺度はそのどれとも関係がありません。走る習慣があっても週の残りが静かなら低い帯に落ちますし、運動をまったくしない人が上の端に出ることもあります。数えているのは体の話ではなく、一日の進み方です。
この尺度が数えているのはテンポです。項目が尋ねるのは、いつも動いているほうか、やることが多い日のほうが落ち着くか、予定の空いた一日をどう感じるか。何を成し遂げたかにも、体が丈夫かどうかにも触れません。外から押されていないときに暮らしが自然と進む速さ、それがここに出ます。
外向性の六つの中で、この尺度はいちばん座りが悪い一枚です。自分の因子との相関は0.50、自分の答えを因子から抜くと0.35まで下がり、三十のファセットの中でも下のほうです。いちばん強い結びつきは因子の外、誠実性へ伸びます。達成追求と0.58、自己鍛錬と0.55、自己効力感と0.44。内側で最も近いのは自己主張の0.49で、親しみやすさは0.30、社交性は0.28にとどまります。
点数が語るのは平常時の速さで、今の季節ではありません。子どもが生まれた年も、引っ越しの半年も、誰の一日も動きっぱなしになります。この尺度が知りたいのは、その圧が抜けたあとに戻っていく速さで、そこは何年たってもあまり動きません。
研究の文献では尺度名はActivityと短く置かれ、気質を扱う分野では同じ領域をテンポや活力と呼びます。使っている項目は、ジョンソンが誰でも使える形で置いたIPIPの文で、商用の質問紙ではありません。
この尺度の名前は、日本語でも別のものに使われています。すぐ隣に立つのは三つで、どれと混ぜても点数の読み方がずれます。
日本語で活動量と言えば、まず歩数計や運動の記録、健康診断の問診票が浮かびます。この尺度はそのどれとも関係がありません。走る習慣があっても週の残りが静かなら低い帯に落ちますし、運動をまったくしない人が上の端に出ることもあります。数えているのは体の話ではなく、一日の進み方です。
速さと向きは別のものです。達成追求が見るのは狙いを定めて押し切る構えで、席は誠実性にあります。二つは0.58で並び、この尺度が持つ最も強い結びつきなので言葉も混ざります。その差の中にいるのが、行き先のない動きと、一つずつ進む目標を持った人です。
事情は気質と関係なく週を埋めます。小さな子どもがいれば、受験や介護が重なれば、いちばん静かな人にも空いた夜は残りません。この尺度が聞くのは別のことです。空白の午後がふいに現れたとき、それを埋めにいくのか、守りにいくのか。手帳を見てもそこは分かりません。
一方の端は動き続ける暮らし、もう一方は急がない暮らしです。どちらが健康でもなく、どちらが多く仕上げるわけでもありません。変わるのは、力の使い道です。
いくつも同時に動いていて、その状態のほうが落ち着きます。待ち時間は退屈なので隙間は用事で埋まり、その人が入ると部屋の速度が少し上がります。請求されるのは休息です。空いた一時間が回復ではなく無駄に見え、止まるほうには決心が要ります。始めるときには要らないものです。
常に何かが動いている。予定は詰まっているほうが落ち着き、空白のほうが落ち着かない。
急がない一定の速さを保ち、それで遅れている気にはなりません。無駄な動きが少なく、途中のものが散らばらず、週の調子が悪い人がそばで落ち着きを借りていきます。代金は速い部屋で出ます。上がらないテンポが関心の薄さとして読まれ、短い好機が自分の拍子のまま閉じることがあります。
ゆっくりしたテンポが合う。急かされると質が落ち、予定を詰めるより余白のある一日のほうがよく働ける。
真ん中の帯にはおよそ四割が入り、暮らしやすい場所です。忙しい時期も静かな時期もどちらも来て、テンポはその月の求めに合わせて動き、どちらの状態も間違いには感じません。
低い・平均・高いの区切りは、ジョンソンが使う30/40/30というパーセンタイルの慣行です。ここで測るのは暮らしの速さであって、その価値ではありません。遅いテンポは怠けではなく、速いテンポは実績ではありません。
10の答えの合計なので、素点は10点から50点に入ります。下の曲線のもとは、長い版を終えた135,947件のプロフィールです。この山は三十のファセットで最も細く、平均から5.7点の幅に人が収まります。怒りや落ち込みやすさでは、同じ幅が9点あります。
| パーセンタイル | 素点 |
|---|---|
| 10 | 24 |
| 25 | 27 |
| 50 | 31 |
| 75 | 35 |
| 90 | 38 |
プロフィールの半分は27点から35点に入り、真ん中は31点です。同じ素点30点でも、男性なら54パーセンタイル、女性なら43パーセンタイル。比べる相手は、同じ性別と年代でこの診断を受けた人たちで、世の中の全員ではありません。
男女はこの尺度では近くに並びます。立ち止まる価値があるのは年齢のほうで、そこだけ因子の流れに逆らいます。
女性の平均は31.01点、男性は29.58点。40点幅での1.4点は、三十のファセットの中では真ん中あたりの差です。年齢は逆に押し上げます。男性は21歳未満の28.9点から41-60歳の30.9点へ、女性は30.5点から31.7点へ。同じ年月に外向性そのものは、男性で201点から191点、女性で208点から192点まで下がります。
六つのうち、自分の因子にいちばん収まりが悪いのがこの尺度です。外向性との相関は0.50、自分の答えを抜けば0.35。内側で最も近い隣は自己主張の0.49で、いちばん親しくしている相手は因子の外、誠実性に座っています。
職場では、速いテンポは同僚が最初に気づくもので、最後まで誰も測らないものです。ほかの人が封を切っている間に、小さな用件が片づきます。危ないのは、大事なことではなく動くことに一日が使われる形です。この尺度が配るのは力であって、向きではありません。遅いテンポが買うのは、崩れない出力と、急いだせいの間違いの少なさです。
家では、この尺度が食い違いの種になりやすい部分です。高い人は週末の計画を立て、散歩に誘い、予定のない日曜日を問題として扱います。片方の相手にはそれが連れ立ちで、もう片方には圧力です。低い人が差し出すのは急がない時間で、一緒に何かをすることで近さを示す相手からは、気が乗らないように見えます。
どちらの端も、相手の真似をして得るものは多くありません。テンポはほとんど動かないからです。速い側の問いは、どう減速するかではなく、この動きは何のためかです。狙いのある速さは実りますが、狙いのない速さは高くつきます。遅い側で効くのは、締め切りのあるものを見分けることです。
この種の個人差がどこから来るかは、大枠では見えています。受け継いだ部分がおよそ半分を引き受け、残りの説明のほとんどは、同じ家で育っても別々に当たる出来事の側に回ります。余地はあるということです。ただしその余地は年単位でゆっくり使われるので、十年たっても人どうしの並び順はあまり入れ替わりません。
集団の線はこの尺度では中年へ向かって上がります。因子の動きとは逆です。私たちの基準データでは、いちばん若い群から41-60歳の群へ男性が約2点、女性が約1点増える一方、外向性の合計は男性で9点、女性で16点落ちます。テンポは残り、人混みのほうが去っていく形です。年代ごとに別々の人が並んでいるので、この線は集団の姿であって、これから起こる予定ではありません。
300項目版はこのファセットを10の文で測り、120項目版は4つです。10のうち5つは逆向きに書かれ、そこで賛成すると点数は下がります。答えは1点から5点、逆転項目は向きを戻して足し、10点から50点の合計を性別と年代の基準表に当ててパーセンタイルにします。アルファは10項目で0.728、4項目で0.703です。
アルファは同じ尺度の項目がどれだけ揃っているかを示します。研究では0.70以上が安定とされます。この数値はジョンソンの公開データから自分たちで計算したので、公表値と照らし合わせられます。
10の文そのものはこのページに置いていません。何を探している尺度か先に見えると、人はふだんとずれた答えを返します。文に会うのは診断が始まってからです。
ほかの人と比べて、自分の毎日のテンポはどのあたりだと思いますか。印をつけてから診断を受けて、出てきた数字と見比べてみてください。
0はこの診断を受けたほとんどの人より低い、100はほとんどの人より高い、という意味です。
これは予想であって、測定ではありません。診断は、回答を実際の人の基準データと比べます。
いいえ。この言い方は歩数計や健康の問診票に取られていますが、性格の尺度が指すのは別のもので、ふだんの一日の速さと詰まり具合です。10の文のどれも、運動や歩数や体のことを聞いていません。走らない人が上の端に出ることも、走る人が低い帯に落ちることもあります。
歴史の都合です。因子が組み立てられたとき、活発さを表す言葉が社交的な言葉と一緒に集まりました。私たちの数字では収まりは緩く、外向性との相関は0.50、六つの中でも下から数えたほうが早いです。強い結びつきは誠実性へ抜けます。忙しい内向的な人は、めずらしくもない組み合わせです。
動いている量が多い、というだけです。仕上げるほうを担うのは主に自己鍛錬と達成追求で、結果を決めるのはその組み合わせです。狙いのはっきりした速さはよく実りますが、狙いのない同じ速さが生むのは、たくさんの始まりです。
この尺度では遅くなりません。そこがデータの意外なところです。いちばん若い群から41-60歳の群へ、男性が約2点、女性が約1点増えます。同じ年月に外向性の合計は男性で9点、女性で16点減ります。暮らしの速さは残り、人混みへの食欲のほうが引いていきます。
女性は31.01点、男性は29.58点で、40点幅の1.4点です。三十のファセットの中では真ん中あたりの差で、同じ性別の中の散らばりのほうがずっと大きくなります。集団の平均が語れるのはそこまでで、目の前の二人については何も決めません。
ジョンソンの公開データでアルファを計算すると、10項目版で0.728、4項目版で0.703でした。長い版のこの値は三十のファセットで最も低い数字です。テンポと忙しさと落ち着かなさは、近いけれど一つのものではないからです。使えますが、ここでいちばん緩い尺度だとは言っておきます。