IPIP-NEO

ビッグファイブ · 性格の因子

協調性

協調性は、自分の必要と並べて相手の必要をどれだけ重く見るかを表すビッグファイブの特性です。信頼、思いやり、譲り合い。調和性とも呼ばれます。反対の極は、正直さや競争を優先する対立的なスタイルです。このページでは、この特性と6つのファセット、高い人と低い人の姿、測り方を説明します。

  • OCEANの5因子のひとつ
  • 内側に6つのファセット
  • 135,947件の基準データ
  • 無料・登録不要の診断

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協調性とは何か

協調性は、ビッグファイブ(頭文字OCEANのA)の大きな性格因子のひとつで、人との関わりで相手をどれだけ思いやり、信頼し、協力するかを表します。調和性と訳されることもあります。高い人は、相手の気持ちを重く見て、対立を避け、進んで手を貸します。低い人は、正直さや自分の立場を優先し、必要なら意見をぶつけます。

この特性が高い人は、人をよく読み、心から助けたいと思い、あたたかさと信頼が自然に出てきます。低い人は、居心地のよさより正直さを取り、支持されない立場でも意見を守り、交渉を得意とします。どちらも成り立つ生き方です。協力にも競争にも、それぞれの場面での強みがあります。多くの人は、その中間のどこかにいます。

IPIP-NEOでは、協調性はひとつの数字ではありません。信頼、実直さ、利他性、譲り合い、謙虚さ、思いやりという6つのファセットから組み立てられます。全体のスコアが同じ2人でも、一段深く見ると姿は違います。人を信頼するのに自分の手柄はしっかり主張する人もいれば、控えめなのに人には厳しい人もいます。

協調性が高い人と低い人

協調性のスコアは、優しさの点数ではありません。人との関わり方のスタイルを表していて、どのスタイルにも本物の強みと、本物の代償があります。

協調性が高い人の姿

高い人は、相手をよく読み、助けたいと思います。あたたかさと信頼が自然に出てきて、人が集まる場所で力になります。周りからは、優しくて一緒にいて安心すると言われます。代償に出るのは、断れないことです。仕事は優しい人に集まり、評価は声の大きい人につく。交渉や値段を決める場面では、自分の分を主張する練習が要ります。

  • 相手の気持ちに、先に気づいて動く
  • 対立しそうになると、自分が先に譲る
  • 人の頼みを、なかなか断れない
  • 人には悪気がない、という前提から入る
  • 競争より協力のほうが、力を出せる

協調性が低い人の姿

低い人は、居心地のよさより正直さを取ります。支持されない立場でも意見を守り、必要なら「それは違う」と言えます。周りからは、はっきりしていて頼れると言われます。交渉、監査、品質のように、だれかが妥協しないことで守られる仕事で力が出ます。代償は関係のほうに出ます。正しさで勝って、相手を失うことがあります。

  • 意見が違えば、そのまま口に出す
  • 相手の言葉は、まず裏を確かめる
  • 譲るより、はっきりさせたい
  • 交渉や議論が、苦にならない
  • 自分の立場を、支持されなくても守れる

およそ10人に4人は、真ん中の帯に入ります。平均のスコアは、たいてい協力と自分の領分の両方が見えていることを意味します。進んで協力しますが、自分の利害がどこで終わるかも分かっている、という配分です。下の6つのファセットが、その思いやりが実際にどこで働くかを示します。

JohnsonのIPIP-NEOの基準では、スコアは30/40/30に分かれます。下から30%が低い、真ん中の40%が平均、上の30%が高いと読みます。これは結果の読み方の約束であって、判定ではありません。

協調性のスコアの分布

下の曲線は、テストの著者が公開した135,947件の実際のIPIP-NEO-300のプロトコルから作られています。多くの人は真ん中に集まり、両端は直感よりもずっとまれです。

主なパーセンタイルを表で見る
パーセンタイル素点
10174
25194
50213
75230
90245

このサイトの結果はパーセンタイルです。同じ性別・年代の人のうち、自分より低いスコアだった人の割合を表します。協調性のパーセンタイル76は、同じ条件の人の76%より高かったという意味であって、何かに76%正解したという意味ではありません。

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協調性の6つのファセット

因子のスコアは、6つの細かい特性の合計です。ファセットは、協調性が実際に働く場所です。同じくらい協調的な2人が、信頼、正直さ、譲り方で違ってくる理由も、ここにあります。

信頼

A1

人をどれだけ信じるかを表します。高い人は、相手には悪気がないという前提から入り、関係の立ち上がりが速くなります。低い人は言葉の裏を読み、傷は少ないぶん、近づくまでに時間がかかります。

低い
人の言葉は、まず確かめる。裏があるかもしれないという前提から入り、信用は時間をかけて渡していく。
高い
相手には悪気がないという前提から始める。信じるほうが早いし、たいていは正しい。その前提につけ込む人からは、自分を守りたい。

実直さ

A2

駆け引きをせず、まっすぐ伝える度合いを表します。高い人は裏で手を回すより、そのまま言うほうを選びます。低い人は言い方を工夫し、全部は言わずに間合いを取ります。これは正直さの中でも、伝え方の率直さの話です。

低い
目的のためなら、話の運び方を工夫する。駆け引きは、生きるための技術だと思っている。
高い
まっすぐに言う。裏で手を回すより、そのまま伝えるほうが自分にも相手にも楽だと考えている。

利他性

A3

人の役に立ちたい欲を表します。高い人は頼まれる前に気づいて動き、助けること自体が報酬になります。低い人は自分の領分を守り、人の世話に自分の時間を割かないほうです。

低い
人の世話に、自分の時間を割かない。それぞれが自分のことをやればいい、という感覚がある。
高い
人の役に立つこと自体が、報酬になっている。手を貸すのが自然で、頼まれる前に動いていることも多い。

譲り合い

A4

対立をどれだけ避けるかを表します。高い人は角が立つ前に譲り、もめごとを小さいうちに収めます。低い人は違うと思えばそのまま出すので、問題が早く表に出ます。

低い
意見が違えば、そのまま出す。ぶつかることを避けるよりはっきりさせたいし、議論のあとに関係が壊れるとは思っていない。
高い
対立をなるべく作らない。角が立つ前に譲れるが、譲りすぎて自分の分がなくなっていないか、ときどき確かめたい。

謙虚さ

A5

自分を大きく見せない度合いを表します。高い人は手柄を語るのが苦手で、してくれたことが周りに見えないままになることがあります。低い人は自分の価値をはっきり認め、迷いなく主張します。

低い
自分の力を、正面から認めている。できることをできると言うのは当然で、謙遜がかえって嘘に見えることもある。
高い
自分のことを大きく見せない。手柄の話は苦手で、まわりが気づかないままになることもある。

思いやり

A6

人の痛みにどれだけ寄り添うかを表します。高い人は相手の苦しさが自分の中に入ってきて、だから動けます。低い人は共感より先に状況の判断が走り、いちばん早い解決を探します。

低い
困っている人を見ても、感情より状況の判断が先に立つ。冷たいのではなく、感じ方の作りが違う。
高い
人の痛みが、自分の中にそのまま入ってくる。だから動ける。同時に、自分の分まで痛まないよう、境界を引く練習が要る。

診断の前に、自分を予想する

それぞれのスライダーを、ほかの人と比べて自分がいると思う位置に合わせてください。そのあと診断を受けて、直感がどこまで当たっているか見てみましょう。予想と測定のずれは、たいていいちばん面白いところです。

50
確かめてから信じるまず信じる
50
間合いを取って話すまっすぐ伝える
50
自分の領分を守る進んで人を助ける
50
はっきりぶつかる先に譲り合う
50
自分を高く置く控えめでいる
50
状況を先に見る痛みに寄り添う
予想
100点中50平均

0はこの診断を受けたほとんどの人より低い、100はほとんどの人より高い、という意味です。

これは予想であって、測定ではありません。診断は、回答を実際の人の基準データと比べます。

予想を確かめる

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性別・年代で見る協調性

同じオープンデータからの平均です。差は本物ですが、集団の平均であって、一人ひとりについてはほとんど何も言いません。

協調性は、性別による差がビッグファイブの中で神経症傾向に次いで大きく、女性が男性より平均で13点ほど高くなります。ただしこれは集団の平均どうしの差で、同じ性別の中の一人ひとりの開きのほうがずっと大きいことに注意してください。年齢では、協調性はゆるやかに上がる因子で、若いころより中年以降のほうが高くなる傾向があります。ここにある差はどれも、個人どうしの開きの前では小さなものです。

研究が語る協調性

協調性は、人との関わりや社会的なつながりと深く結びつく因子です。高いスコアは、良好な人間関係、対立の少なさ、協力的な行動を予測します。低いスコアは、交渉力や、正しいと思うことを支持されなくても言える強さと結びつきます。どちらも道徳の良し悪しの話ではなく、対人的なスタイルの違いです。

双生児研究は、協調性の遺伝率を個人差のおよそ半分に置いています。関連して、HEXACOという六因子のモデルでは、協調性の一部を「正直さ・謙虚さ」という別の因子として切り出しています。ビッグファイブの協調性を、もう少し細かく見ようとする試みのひとつで、対人的な特性が一枚岩ではないことを示しています。

ほかのビッグファイブの因子と同じく、協調性は大人になると安定します。全体としては年齢とともにゆるやかに上がりますが、同じ年代の人と比べた順位は変わりにくい。20歳でまわりより協調的な人は、60歳でもなお協調的な傾向があります。その安定こそが、一度きりの丁寧な測定に価値がある理由です。

協調性は変えられるか

正直に言えば、特性は変わりにくく、行動は変えられます。長期の研究は、性格が動くことを示していますが、それはゆっくりで、小さな幅です。協調性は年齢とともに少し上がる傾向がありますが、週末の講座で書き換わるものではありません。

もっと速く変わるのは、場面ごとの振る舞いです。協調性が高い人は、断る技術を別に身につけられます。譲れないことを先に3つ決めておくだけで、優しさを保ったまま自分の分を守れます。低い人は、結論を変えずに言葉の温度を一段下げる練習ができます。同じ指摘が、まるで違う形で届くようになります。そして、もし自分がはっきり言うほうで、その率直さが仕事になっているなら、それはまっとうな強みです。

自分の協調性がどこで高く、どこで低く、どこで因子の流れに逆らっているのか。そのファセットごとの地図こそ、診断のレポートが用意するものです。まず測ること。人との距離を選ぶのは、そのあとずっと楽になります。

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協調性はどう測るか

基準の公開された自己報告式の質問紙は、性格科学の標準的な道具です。IPIP-NEOは、本格版で60、短縮版で24の文を使って協調性を測り、素点を同じ性別・年代の人と比べたパーセンタイルに変えます。2つの版がいちばん違うのはファセットのスコアです。1ファセットあたり10問か、4問か、という差です。

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協調性についてよくある質問

協調性とは、簡単に言うと何ですか

自分の必要と並べて、相手の必要をどれだけ重く見るかを表す性格特性です。ビッグファイブの5つの因子のひとつで、調和性とも呼ばれます。信頼、思いやり、譲り合いに関わります。低いから高いまで連続していて、多くの人は真ん中の近くにいます。

協調性と調和性は違うのですか

同じ因子の呼び名です。英語のagreeablenessを、心理学では協調性と訳すことが多く、日本版のNEO-PI-Rなどでは調和性と訳しています。どちらも、思いやりや協力に関わる同じ大きな因子を指します。このサイトでは、より広く使われている協調性を使っています。

協調性が高いほうがいいのですか

ある場面では役に立ち、別の場面では代償になります。高い協調性は、良好な人間関係やチームでの協力を助けます。同時に、断れずに抱え込むことや、安く扱われることにもつながります。低い人は、交渉や、正しいと思うことを言う場面で強く、率直さそのものが武器になります。

「協調性がない」と言われるのは、悪いことですか

いいえ。協調性が低いのは、自分の意見をはっきり言い、正直さを優先するスタイルです。ビッグファイブに落第点はありません。交渉、監査、品質管理のように、妥協しないことで守られる仕事では強みになります。大事なのは、伝え方を選べるようになることで、性格そのものを直すことではありません。

協調性は年齢とともに変わりますか

変わります。大きなサンプルでは、協調性は年齢とともにゆるやかに上がる傾向があります。多くの人は、中年以降のほうが若いころより協調的になります。ただし、同じ年代の人と比べた順位はかなり安定しているので、まわりと比べた位置は、いまとだいたい同じくらいのままです。

どのくらいのスコアが「高い」ですか

このサイトでは、スコアは同じ性別・年代でこの診断を受けた人の中でのパーセンタイルです。Johnsonの約束に従い、上の30%を高い、真ん中の40%を平均、下の30%を低いと読みます。これは解釈のための約束であって、臨床的な線引きではありません。

ほかの4つの因子

協調性は、5つの声からなる和音のひとつです。5つの因子とその30のファセットを並べて見たとき、その絵は肖像になります。

当てずっぽうではなく、協調性を測る

どちらの版も、5つの因子すべてを実際の基準と比べて採点します。本格版はファセットの精度を足します。1ファセットあたり4問ではなく10問で、はっきりと鮮明な肖像になります。

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